FILE:060 AIKa

◆評価:★★(25)

TITLE AIKa (アイカ)
DATA 1997年
STORIES 全8話

 

◆あらすじ。

西暦2016年、地球規模の大災害により陸地の一部が海底に沈んでしまった。

 

それから20年後、世界では先の大災害により海底に失われてしまった国家や企業のデータ・物品の回収が目的の、「サルベイジャー」と呼ばれる新しい職業が活躍していた。その中でも皇 藍華は、抜群の美貌と格闘センス、冷静な判断力を合わせ持つ超一流のサルベイジャーである。

 

ある日、藍華は某クライアントから、先の大災害と関わりのあるエネルギー物質「ラグ」の調査・回収を依頼される。しかしその途中で、ラグを利用しての人類文明一掃とユートピア建設を画策するルドルフ・ハーゲンや妹のネーナ、そしてその配下のデルモ達との戦闘に巻き込まれてしまう。

※引用元『AIKa』Wikipediaより。

◆ギネスに登録すればいいのにね。

とくにレーティング(視聴年齢制限)がないにもかかわらず、とにかくやたらめったらパンチラシーンが登場する。

 

敵味方関係なく、女性キャラであれば誰でもミニスカートを履いていて、あらゆる映像手法を駆使して、とにかくパンチラが入り込むような画角で映像を構成していくという、狂気じみた趣向で制作されている。

 

アクションやメカニックの描写など、往年のOVAらしく、丁寧に描きこまれている部分はあるのだが、そういう部分があまり記憶に残らない。

 

とにかく平均して30秒に1回くらいは必ずパンチラが拝めるという印象がある。

 

なにこれ? すごいね。ギネスに申請したら登録されるんじゃないの?

 

初見で見たときの率直な感想である。

 

◆生粋のアニオタ監督。その執念。

いったいぜんたい、どのような経緯でこのような全編オールパンチラフリー作品が誕生したのか?

 

すべては狂乱のアニオタ監督である西島克彦のほとばしる熱意(とか色々な汁系)の賜物であろう。

 

なにしろ本作のスローガンが「業界最多パンツを目指そう」というものだったらしい。

 

この正直かなり引いちゃう系の熱意は、ヒロインである藍華(アイカ)、パートナーのりおん、そして敵の雑魚キャラ(デルモと呼ばれている女性雑魚キャラ)などなど、すべての女性が必ずパンチラするという凄まじい作品へと昇華されていった。

 

さらにすべてのキャラのパンツは西島監督のこだわり(どんなw)によってすべて純白で統一されている。

 

書いていてちょっと怖くなるくらいの徹底ぶりである。

 

しかしこれだけ「パンチラ」という単語を連発しているこの記事を読んでいただいても、おわかりいただけるかもしれないが、この作品のように一度に大量のパンチラを見せられると、ぜんぜんエロくないのです。

パンチラというより、ほぼパンモロなのも、エロさが損なわれていく理由であろう。

ここまでくると衣装とかわらないんですね。よい勉強になりました(なんのだ)。

 

 

◆声優について。

90年代のアニメの良いところは、アニシエのようなアニメ好きオッサンにとって大好きな声優さんが多数出演しているところである。

 

はっきり言って物語はパッとしない(つまりパンチラを最優先している)本作にしては豪華な声優陣を起用している。

 

まずは相田 郷造(あいだ ごうぞう)役の大塚明夫さん。この人の声があるだけでどんな作品もびしっと引き締まるから不思議である。

 

ルドルフ・ハーゲン役の故・塩沢兼人さん。この個性的な声が聞けなくなって久しいですね。

 

ネーナ・ハーゲン役の田中敦子さん。強気で理知的なキャラにぴったりの声ですね。

 

この御三方が出演されているから評価が少し上がっていると言っても過言ではない、豪華なラインナップでした。

 

◆総評。

謎は残ったまま

物語が面白いかと言われれば、こう応えるしかない。

 

「物語? あ、ああ、うん、いいんじゃない? パンチラばっかりだけど」

 

これくらい(パンチラのせいで)内容が入ってこない作品である。

 

前述したけど、アクションやメカニカルな部分はよく描かれている。

 

西島監督の意向でパンチラを最優先にしている作品なんだから、こう書かれるのは本望のはずである。

 

最後まで謎だったのは藍華の戦闘力の高さはどこからくるのか? ということと、金色のビスチェはどこで手に入れたものなのか、ということ。

 

資料によると金色のビスチェは特殊液体金属「オルタネートメタル」というものらしいのだが、それについての説明がないので「なんのこっちゃ」という感じである。

 

アニメのメリットを享受するということ。

アニメとは、現実をデフォルメして、起こり得ないフィクションの世界を描き、それを楽しむことに意義があると思っている。

 

より現実をリアルに描写した作品を観たければ、実写の映画やドラマ、さらにはドキュメンタリー・コンテンツを求めればいい。世界にはそれぞれのニーズに合ったジャンルとコンテンツが豊富に揃っている。

 

それでは現実社会において、これほどまでにパンチラを拝める機会があるだろうか? それも合法的に。

ありえない世界。それを鼻で笑う人がいるとしたら、その人は現実の世界で現実の女性のみを相手に人生を送ればいいのである。

 

理想的なスタイルでもない。美人でもない。パンツを見せてくれない女性たちを相手に生きていけば良いのである。

アニメというジャンルの本質まで考えさせるくらい大量のパンチラって……笑うしかない。

 

監督の挑戦。アニシエの敗北。

「業界最多パンツを目指そう」という監督の挑戦は成功したと言える。

 

たしかに話の内容はまったく記憶に残らないが、パンチラが多かった作品だということだけは鮮明に記憶された。

 

監督の思惑(と執念)にハマってしまった自分が悔しい。

 

「私はそんな洗脳には負けないんだから!」という人はぜひ挑戦してもらいたい。

 

どのような作品であろうと、記憶に残るということは、その時点で作り手の勝ちなんだなあ、としみじみ思いました。

それと人生で最も多く「パンチラ」という単語をタイプした日でもありました。

 


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◆Blu-rayになってないんですね。絶滅危惧種なので興味のある方はお早い保護を。