◆評価:★★★★(65)
TITLE | 境界の彼方(きょうかいのかなた) |
DATA | 2013年 |
STORIES | 全12話 |
目次
◆あらすじ。
半妖の少年、神原秋人は
ある日の放課後、屋上から今にも飛び降りそうな少女と出会う。
彼女の名前は栗山未来。
異界士の中でも特異な呪われた血を持つ一族の最後の生き残りだった。
変わらない部室。変わらない日常。変わらない世界。
そんな毎日を過ごすはずだった。だが、一人生き残った少女と半妖の少年が出会ったとき――世界が一変する。
◆メガネ萌えなのにハイ・クオリティ。
2013年に京都アニメーションによって制作された作品。
ファンタジーと現実が融合した世界観、丁寧な作画や美しい背景など、高いクオリティが話題になりました。
シリアス展開になりがちな重たいテーマが主軸にありつつも、『メガネ萌え要素』を随所に取り入れたコメディ要素がそれを中和して、親しみやすく楽しめる作品となっています。
さすがは京都アニメーション!
と、当時は絶賛され、アニメファンから支持を得た作品と言えるでしょう。
にしても、眼鏡に対するこだわりは相当なもので、『G-onらいだーす』を彷彿とさせるこだわりっぷりでした。
でもまあ、これは監督の趣味というよりは原作者のこだわりでしょう。
◆声優について。
今回、残念ながら声優さんについての特記はなし。あくまで好みの問題として、記事にすることがなかった、ということです。
アニシエ好みの渋いおっさん声優がほとんど登場しないので仕方がない。
うんうん。
◆総評。
放送当時、予告トレーラー(記事冒頭の動画を参照)などで見た限り、そうとう期待できるクオリティだろうと視聴を楽しみにしていた。
そんな予想通り、剣戟については(回によるばらつきはあるが)かなり上質なものであった。
話の内容的にも充分に楽しめるものだった。
月並みなキャラ設定であるのは否めないが、『萌え』を全面に押し出しながらのダークファンタジーを目指したという実験の結果を見させてもらったという感じである。
『妖夢』と呼ばれる討伐対象の不定形さを表現するのが難しいが、12話の中できっちり収められている世界観も評価に値する。
ただ、時折セリフと声優の声質が合っていない感じが「薄ら寒さ」を感じさせるが、それを含めて「初々しい間柄」を狙っているのなら、相殺されているという見方もできるだろう。
アニメ放映中はそれなりに人気があったのだが、終わった途端に熱が引いていった作品でもある。
長きに渡って支持される作品作りというのは、どういうものなのだろうか? そんな問いを投げかける作品。
キャラの可愛さ、アクションのカッコよさ、アニメとしての水準は申し分ないのだが、なぜか記憶に残りにくい。
さらに言うと「もう一度観たい」と思わせる強い欲求も湧いてこない。
なぜだろう? 暇な時に一考する価値はありそうな課題である。
というわけで殿堂入りには至らないが、まだ観たことがないアニメ好きの人にはオススメできる作品です。
とくに性癖に堂々と「メガネ」と書ける人なら、きっと楽しめるでしょう。
なんちゃって。
それでは、また別の記事でお会いしましょう。
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