FILE:039 ひだまりスケッチ×☆☆☆

評価:★★★(50)

TITLE ひだまりスケッチ×☆☆☆(ひだまりスケッチほしみっつ)
DATA

2010年

 

◆あらすじ。

憧れの私立やまぶき高校美術科に入学したゆの。
親元を離れ、学校のまん前にある小さなアパート『ひだまり荘』で
一人暮らしをはじめたゆのは、そこで同級生の宮子、先輩の沙英と
ヒロの三人に出会う。

 

美術家の変わり者が集う事で有名なひだまり荘では、毎日がてんやわんやな
出来事ばかり。

 

しかし、慣れない生活に戸惑いつつも、優しく温かい仲間に囲まれながら、
ゆのは今ゆっくりと夢に向かって歩きだす。

 

※引用元『ひだまりスケッチ×☆☆☆』アニメ公式サイト

 

◆二度あることは三度ある。

前作『ひだまりスケッチ×365』で、この事実に衝撃を受けたのだが、なんと!

 

第三期になっても!

 

新キャラが投入されるにもかかわらず!

 

 

公式サイトのあらすじが一緒である!

 

 

前作においてあらすじが同じであることは、物語の時系列上、問題ないし手抜きではないと書いたが、今回は率直に言わせてもらおう。

 

手抜きでしょ。あきらかに。

 

なぜならば、まず本作は今までと違い、学年がひとつ上がっているのである。

ヒロインであるゆのと、宮子は2年生。ヒロと沙英は3年生となっている。

さらに、本来ならあらすじで書くべきことだが、新キャラクターがふたりも登場している。

 

1年生の乃莉なずなである。

 

とうぜん、このふたりはひだまり荘へやってくる。これまで空いていた2部屋が埋まり、ひだまり荘全室が埋まることとなる。

 

なずなと乃莉の関係性は、ゆのと宮子のそれに近い。

 

また、なずなはひだまり荘の中で唯一の普通科の生徒である。

 

学園と寮生活に慣れてきたゆのたち、卒業を控えて少し寂しさを感じてくる沙英とヒロ、そして新生活に期待と不安をいだく新入生のふたり。

 

ゆっくりではあるが、確実に時間は流れていく。

 

日常系アニメでありながら、時間の経過とともに少しずつ変化していく日々を描いている、その微妙なさじ加減が、今でも視聴に耐えうる作品として愛されている要因のひとつではないだろうか。

 

ということを、本来なら公式なあらすじで書くべきじゃないだろうか?(笑)

 

◆映像上の差異。

内容の感想などは第一期『ひだまりスケッチ』とまったく同じである。

 

なので、全体の雰囲気を知りたい人は、そちらのレビューを参考にしてください。

 

同じ感想を書くのも芸がないので、ここでは第三期である本作とこれまでの作品の違いを書くことにする。

 

ひとつは、キャラデザインがより原作に近づいているということ。

 

これまでのデザインとはなんとなく微妙に顔立ちが変わっている。

 

ゆのも2年生になったし、成長した証かな、と受け取ることもできるが、原作コミックをパラパラとななめ読みしていると「ああ、3期からはデザインが原作によってきているんだな」ということがよくわかります。

 

色々なレビューサイトやアニメ好きの人が書いているブログなどでは、このデザイン変更については賛否が分かれている。

 

良いという人もいれば、違和感を感じるという人もいる。

 

好きだからこそ、譲れないこだわりがあるのでしょうね。

 

アニシエも、これがロボットのデザインであったりしたら、もう少し真剣に吟味するところではあるが、本作シリーズに関して言えば、どちらもカワイイから良し! というスタンスである。

 

いいじゃない。カワイイんだから。ねえ?

 

ふたつめの変更点としては、これまでの映像演出と比べて、挿入される実写込みの背景カットや、スクリーントーン調の転換映像などが少なくなっている点。

 

これらはシャフトらしい演出であると同時に、登場人物たちの通う学科が高校生ながらに美術科という特殊な環境について、それを印象づけるための演出でもあったと思う。

 

ヒロインであるゆのが進級し、環境に慣れたことに付随して、物語をしっかり見せていくという厚みが加わっているように感じられました。

 

これにはもうひとつ、そうならざる得ない要因として、新キャラクターがふたり増えたという実質的な部分もある。

 

人が増えればそれだけエピソードも増えていくわけで、ブリッジ文字通り橋渡しするための、ちょっとした意味無し映像のこと)を減らしていかないと放送尺に収まらないという事情もあったのだろう。

 

物語のテンポ事態は、これまで同様、心地よい流れで進んでいくので、映像演出に興味がなければ気づかないような変更点かもしれません。

 

言い換えればシャフトらしさが減っているとも言えるのだが、これも原作へのリスペクトとして物語を重視していると受け取れれば、好意的に視聴できるでしょう。

 

 

◆というわけで総評は下記へ。

繰り返しになりますが、『ひだまりスケッチ・シリーズ』の感想については、第一期作品である『ひだまりスケッチ』を参照してくださいませ。

 

これまでの作品との違いは上記の通りでありますが、シリーズ通しての感想はおそらく次回作を観てさえ同じです

 

ご飯のお供に視聴するもよし、勉強しながら声だけ流すのもよし、じっくり腰を据えて視聴するもよし。

 

とにかく「さて、観るぞ!」と気合を入れる必要のない作品であり、むしろリラックスするためのツールとして利用したいくらいの癒やし系作品である。

 

あなたのお気に入りの視聴スタイルで堪能してください。

 

 


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◆絵柄が原作よりになったので違和感なく読めますね。